2025.11.20(Thu)
飯田橋での大学講座の帰りに東京国立博物館に立ち寄り
無著菩薩と世親菩薩を観るのは2度目になります。菩薩と言ってますが人間の姿なのは運慶ならでは
確かインドの高僧がモデルだったはず
日本美術史の先生がミケランジェロより100年以上も前にこのようなレベルの高い彫刻を創っていたことに驚き
...と興奮ぎみに語っていたのを思い出す
特に無著さんの着物のひだの重量感といったらない。背中の方に回ると肩からぶら下がっている着物がまさにリアルで、これが木の彫り物とは思えない
ちなみに運慶の彫刻だけは他の彫師とは違っていて、仏教の偶像である仏像という範疇を越えています
その後、ヨーロッパで人間を再発見しようというムーブメントであるルネッサンスが興ったことに匹敵する大変なことをしたのだと思います。お袈裟ではないと思うよ運慶さん
ほかにも弥勒如来と四天王など大迫力の立像たち
運慶の胆力や想像力は現代人をはるかに超える大きさだと思う。圧倒されるばかりです
国立博物館の池はすでに浚ってありましたが、芝生の庭にしてミニ・コンサートなどができるようにするとのこと。ついでに飯田橋の碑